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読書の成果を上げたいのなら、本は「読む」のではなく「使う」という視点で向き合うとよい

by 松尾茂起(松尾シゲオキ)

先日、「自分はたくさん本を読んでいるのに、全然成長している気がしないんです・・・」という相談を受けた。

その人曰く、普段から活字の本を意識して読むようにしているのだけれど、その本で得た知識を仕事で活用できていないという。

で、「どんな本を読んでいるんですか?」という質問をしてみたところ、僕も過去に読んだことのある本の名前が挙がってきた。

そこで、「おおっ、●●という本をお読みになったんですね。あの本の内容って、■■という場面で使えますよね」と話したところ、その人から驚くべき回答が返ってきた。


「えっ!?そんなこと書いてありましたっけ?」


その言葉を聞いて、あることを考えた。
読書がなかなか身に結びつかない人は、おそらく、その本の内容を憶えていないからだろう

僕は、本は読むものではなく、“使うもの”だと思っている。

本の内容をよく憶えている人は、「この本の内容をどこでどう使おう」という『使い道』までを考えながら読んでいる。

使い道を考えることで、本の内容が自分事になるので、記憶に残りやすいのだ。


本を読んだ感想を自分の好きな人に伝えることで、相手とのコミュニケーションを図りたいというのも立派な『使い道』だし、本の内容を仕事の参考にするというのも立派な『使い道』だ。


どんなものも、自分が「使おう」と意識した瞬間に記憶に残るし、脳が「いつでも取り出せるようにしよう」と判断し、いつもとは違う領域に格納してくれる。

だから、読書をする際は、必ず、本の内容の『使い道』を考えながら読むといいと思う。
そうしないと、何百冊読んでも、いつまでも身にならないかもしれない。


で、この文章を書いていて気付いたのですが、読書の「読」という漢字って、「言う」「売る」という漢字が一緒になったものだったんですね。

まさに、この漢字そのものが、ある種の『使い道』を表してくれているっぽいなあ、と。



ちなみに、僕が11月に出した「沈黙のWebライティング」という本は、Webで“書く”お仕事をしている人たちに使ってもらうことを想定して書きました。

●沈黙のWebライティング(単行本/Kindle版)
https://www.amazon.co.jp/dp/4844366238


すごく有り難いことに、たくさんの方が読んでくださっているようですが、ぜひ『使い道』を意識して読んでいただけるとうれしいです。


マンドリル。



松尾茂起(松尾シゲオキ)
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