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どんな言葉や言語よりも「数字」が強くなる理由

by 松尾茂起

相手の話の内容を憶えてなくても、相手が言った「数字」に関しては憶えていることが多い。

これは、数字というものが、あらゆる言葉の中で究極の共通言語であり、価値を計る上でのわかりやすい指標だから。

100と10000という数字を聞いて、前者のほうが大きいと言う人はいない。

0.1と10という数字を聞いて、前者のほうが大きいと言う人はいない。

それは万国共通である。

英語なんかよりも、はるかに強い共通言語なのだ。

そして、共通言語である以前に、もっとも論理的(ロジカル)な言葉でもある。

だから、何かを相手にわかりやすく伝えたいときは、「数字」を使うようにするとよい。

わかりづらい言葉を重ねるよりも、論理的に理解してもらいやすいはずだから。

たとえば、ビジネスの現場にいると「まずは数字を見せろ、話はそれからだ」的な状況は多くある。

そう、数字に強く支配された現場。

数字だけじゃ伝わらないものは世の中にたくさんあるとわかっていても、その状況を乗り越えるためには、まずは数字を見せるしかない。

数字を使った会話をしたあとで、ようやくこちらの思いを伝えられる余地が生まれる。

ただし、文脈の中に価値を見出すエモーショナルなアートにおいては、必ずしもそれは言えない。

数字というのは文脈の最終執着点であり、その論理的(ロジカル)な力は感情的(エモーショナル)な力とは相反するからだ。

数字の強さと弱さを知り、あえてその力を使うかどうか。

その選択が、伝える側には求められる。

本来、世の中は、数字のような単純な言葉で言語化できないものばかり。

しかし、ビジネスの現場はまだまだ数字に縛られていると感じる。

それは、「数字」という言語がわかりやすいから。

マンドリル。

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