1%の失敗率も1%の成功率も、すべて「50%」という考え方
by 松尾茂起

数学に詳しい人からはバカにされるかもしれないけれど、僕はあらゆるコトを50%で考え続けてきた。
たとえば、成功率1%というプロジェクトがあったとする。
その場合、僕は、「成功」か「失敗」しかないのだから、五分五分じゃないの?と考えてきた。
逆に失敗率1%というプロジェクトがあったとする。
その場合も僕は、「成功」か「失敗」しかないのだから、五分五分じゃないの?と考えてきた。
この思考はすごく面倒だ。
なぜなら、失敗率が極端に低いプロジェクトであっても、失敗したときのことまで考えてしまうから。
0.01%ほどの失敗率なら、ほとんどの人は無視するだろうけど、僕の中では、少しでも失敗する可能性があるのなら、0.01%の確率であっても50%として捉えてしまうのである。
それは逆にいえば、0.01%という成功率も50%として捉えるわけで、ある種の楽観思考でもある。
何にせよ、この思考はとにかく心が安まる時間がない。
しかし、この思考のクセはもはや変えられないとあきらめ、ある種開き直るような形で、慎重かつ大胆に行動するようにしている。
そんなポリシーで人生を乗り切ってきた。
世の中の人たちは「確率」というものにどれくらい依存しているんだろう。
松尾茂起